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【インタビュー】三木ななや 「6年間の海外でのプレー経験を活かして海外挑戦をサポートしたい」

今回は、A toの理念に共感していただき、海外へ挑戦したいというアスリートを一緒にサポートしていくことになった三木ななやさんに、これまでの海外での経験や奨学金を勝ち取るためのポイント、なぜ海外挑戦をサポートしたいと思ったのかをインタビューさせていただきました。

 

――まず、これまでの経歴を教えてください。

「中学生の頃にバスケットボールを始めて、高校は大阪薫英女学院に行きました。そこではウィンターカップやインターハイなどの全国大会にも出場することができました。高校卒業後はオーストラリアに語学留学をしに行き、現地のチームに入って1年間プレーしました。そこで海外の選手とプレーしているうちにもっと上手くなりたいという気持ちが芽生えて、バスケットボールの本場であるアメリカに行きたいと思うようになりました。

 

その後、ワシントン州にあるSkagit Valley Collegeという学校に入学しプレーしました。でも、1年目のシーズンが終わったころにお金が尽きてしまいプレーをするのが厳しくなってしまいました。私としてもNWAACC(Northwest Athletic Association of Community Colleges)の大会で3位に入るなど結果を残せていた実感もあったし、ここに残ってプレーしたいという気持ちもあったのでコーチに相談したところ、この学校には奨学金の枠がなくこれ以上プレーするのが厳しい状況でした。しかし、この状況を心配してくれたコーチが他のコーチや監督に話をしていてくれて運もよくカナダのDouglas Collegeに全額免除の

奨学金を受けて編入をすることができました」

 

――そもそも海外に出ようと思ったのはなぜですか?

「私はガーナ人と日本人とのハーフなのですが、英語が喋れないという部分にコンプレックスを感じていました。なので、高校生の時から海外に行くことは意識していましたし、英語をしゃべれるようになりたいと思ったのが理由です」

 

――海外に出るまではどれくらいの英語力でしたか?

「中学英語の最上級や比較級が分かるくらいで、全然できていなかったです」

 

――競技のレベルはどのように感じましたか?

「私が所属していたリーグに関して言えば、現地の選手たちより、日本の全国大会に出るような高校生の方が技術面で上回っているように感じました。なので、日本人の選手が奨学金を受けられる可能性も十分にあると思います。しかし、カナダの場合だとアメリカが近いので、同じようなレベルだとアメリカの選手に枠を取られてしまう可能性があります。身体の強さ、忍耐力、バスケIQなど様々な要素が必要なのはもちろんですが、私が改めて大事だと感じたのは“コネクション”です。私はカナダのバンクーバーで4シーズンプレーしていたので、他の学校のコーチや監督をはじめとしたバスケットボールに関わるたくさんの方々と面識があります。なので、このコネクションを使って色々な学校を紹介できると思っています。また、カナダには大学やカレッジ以外にもローカルチームなどがあったりするので、奨学金には手が届かないけどカナダでプレーしてみたい!といった選手に対しても私のコネクションや経験を活かしたアドバイスができると思います」

 

――プレー面に関して意識してやっていたことはありますか?

「日本で教わってきた基礎の部分は疎かにしないようにしました。そこが良さでもあると思っていたので」

 

――どのような選手が海外で成功しやすいと思いますか?

「親元や友達とも離れてしまうので気持ちが強い選手。向上心、目標をしっかり持っている選手が成功しやすいと思います。また、奨学金の枠を勝ち取りやすくするためにも最低限の語学力、中学英語とバスケ用語が分かっていたら問題ないと思います」

 

――海外生活も7年目に入って、得たものや変わったこと、こうしておけばよかったことなどはありますか?

「コミュニケーション力や異文化への適応力は付きました。こうしておけばよかったことは、もう少し将来のことも考えていればよかったと思います。オーストラリアに行ったときは英語をしゃべれるようになりたい、バスケをしたいという気持ちしかなく、卒業後どうしていきたいかなどは全く考えていなかったです。もちろん、海外に出る理由としてはこれだけでも十分だと思うのですが、そのあとのプランがあった方が留学生活も充実していくのでないかと思います。カナダは現状、移民の受け入れにとても積極的ですので、将来のことを考えた時には選択肢が広がります。相談してくれた選手にはそういったところもアドバイスしていきたいです」

 

――ちなみになぜ、海外に挑戦したいと思っている選手をサポートしたいと思ったのですか?

「6年間海外でプレーしてきた中で日本人選手でも通用するしチャンスがあると思ったからです。なので、怖がらずに海外に出てきてほしいので自分の経験を活かしてサポートできればいいと思います」

 

――最後に、これから海外に挑戦したいと思っている人に向けてメッセージをお願いします。

「ここ最近は日本も海外に大きく目を向け始めていて、海外で活躍できる人材も求められてきています。そこで、1年や2年の海外での生活で得られる経験は計り知れないと思います。留学が終わったあと、その経験はこれからの人生でどの道に進んでも必ず活きてくると私は信じています。今はインターネットも普及してきていて海外もそんな遠い存在ではなくなってきています。なので、怖がらずに海外へ挑戦してほしいと思います!」

 

取材・文:佐藤涼磨

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