「グレードが上がって学校に対しては何も払っていない」鷹野舜選手の奨学金のグレードが上がった要因とカナダへの熱い想い

投稿日: カテゴリー: 体験ブログ

「海外に憧れがあった」「語学を学びたいから」留学をする人の数だけ留学をする理由があります。今回は、株式会社A toを通じて留学を実現させ、現在Vancouver Island Universityに通っている鷹野舜選手にお話を伺い、留学を決めた理由などを聞いてみました!

まず、初めになぜ留学をしようと思ったんですか?

自分の同期は現在も含めて10人ぐらいプロになっていて、僕は高校卒業後、大学に合格できませんでした。10代でプロにならないとプレーできるのが30歳くらいまでと考えたら、全然時間がないと思い海外に行くことは決めました。

じゃあ、カナダに来る前にも海外に挑戦されていたことですね。

シンガポールへ高校卒業間近に自分からアクションを起こして行きました。そこで良い評価をもらって自信もついたので、もっと上に行けるんじゃないかと思ってヨーロッパへ挑戦しに行きました。その結果、あるチームと契約できそうになったんですけど開幕一週間前くらいになって給料が払うことができないと言われて契約することができなかったんです。

えっ…開幕1週間前は突然すぎますね。そのあとはどうしたんですか?

契約が出来ないと言われた後は、東欧の国をほとんど回ってトライアウトなどを受け続けました。それでなんとかクロアチア3部相当のチームと契約することができました。このチームを退団したあとは日本に戻ってきて、日本でプレーしながら海外に挑戦できる道を探していました。

そこから、どのようにしてカナダへの機会を掴んだのですか?

色々とトライアウトを受けていたんですけど、なかなかうまくいきませんでした。ダラダラとした時間を過ごしてしまい、一度サッカーを辞めようと思ったこともありました。大学へ入りなおそうかと考えていた時に、日本でプレーしてたチームの監督からカナダ行きの話をもらいました。これはチャンスだと思ったし、監督の後押しもあったのでカナダに行くことを決めました。

カナダがいいと思った理由などはありますか?

元々、英語圏の国に行きたいと思っていました。なぜかというとセカンドキャリアを気にしていたからです。今、多くの名のしれない日本人選手がヨーロッパなどに行ってプレーをしていると思うんですけど、そういう選手ってみんなセカンドキャリアを気にしているんです。いつ給料が払われなくなるか、給料も低くてビザももらえない。そんな生活を送っていて自分もそうでした。そういう面でカナダだと語学面でセカンドキャリアにも繋がると思います。

セカンドキャリアという面で、何か考えていることなどはあったりしますか?

いっぱいあるんですけど、1つはアカデミーを作りたいと思っています。それもサッカーだけのアカデミーではなくて、テニス、バスケットボール、体操や陸上など様々なスポーツ、演技や歌、それぞれ能力を持った子たちを自分のアカデミーで育てたい。その中で自分はサッカーとかのスポーツ部門のディレクターとして携わりたいと思っています。

素晴らしいですね。そのアイデアは、カナダに来て思ったことを形にしたんですか?

カナダって土地が広くてグラウンドもいっぱいあるんですけど、良い指導者がいないというのが正直な現状です。プロのライセンスを持っている人はもちろん良いんですけれど、それ以外の学校の先生や、地域のクラブのコーチとかはあまりレベルが高くなくて、日本の指導者の方がやっぱりレベルが高いなと。こっちには特長を持った子はいるけれど、コーチたちが伸ばし切れていないので、そういった現状を変えていきたいです。

それはカナダでやろうと思っているんですか?

カナダでやりたいと思っています。自分は人生が真っ暗じゃないですけど、やることがなくて何をしようかっていう時にカナダ行きの話をもらって、こうして今は目標を持てました。自分はカナダに助けてもらったと思っているので、何かカナダに貢献していきたいと思っています。

なるほど、カナダに対して恩を感じているんですね。少し話は変わってサッカー面に関してなんですけど、日本とのレベルの違いなどはどのように感じていますか?

去年、全国優勝したんですけど、その時のチームはみんなの意識やビジョンがあったりして、やっとサッカーになったかなという感じでした。ただ、一年目の時はギャップが大きかったです。ボールを大事にしなかったり、すぐに縦に蹴って走るサッカーだったので。

ちなみに今のチームのレベルはどれくらいなんですか?

2部リーグに所属しています。ただ、1部のチームと試合をして勝つこともあるので、レベルの差自体はそれほど大きくないと思います。

鷹野選手は奨学金をもらっていると思うんですけど、他の選手と待遇面で違いなどはあったりするんですか?

前の監督の時は、サッカーに関するものはスパイク以外の費用は全くかかっていなかったです。ジャージなどは支給されていたので。今はグレードも上がって前まではカナダ人と同じ学費を払っていたんですけど、学費も全額免除になって学校に対するお金は何にも払っていないです。

全額免除…!!!すごいですね、グレードが上がった要因は何だったんですか?

年間最優秀選手賞やカナダベストイレブン、全国大会優勝など大会がある毎に賞を取っていたので、他の大学からもオファーがあったりして監督が手放したくないということで、グレードが上がりました。

活躍が認められてさらにグレードも上がるのは好循環ですね。サッカーで活躍するには語学面での成長も不可欠だと思うんですけど、カナダに来て意識してやっていることなどはありますか?

分からなくてもいいから会話に入るということをしています。最初のうちは分からないことにコンプレックスを感じていて、会話が分からないから入らない方がいいのかな、みんなの邪魔にならないかなっていうのも少しありました。でも、英語は使わないと伸びないので、自分から英語を使う環境に飛び込んでいきました。

最初は、英語で話すのは緊張もしてしまうこともあると思うんですけど、うまく話すために考えていることはありますか?

自分が会話の主導権を握れるような雰囲気を作っていくことですね。そうすると会話も楽です。自分が知らない話題とかだと尚更しゃべりづらくなってしまうと思うので。

話し方のコツなども掴んできている中で、これまでの留学生活で自分の考え方が変わったことや得たものなどはありますか?

自分がどうしたいか伝えていかないとこっちの人は分かってくれないので、表現力の重要さは感じました。その中でも、イエスかノーかをはっきり言える力は付いてきているし、それを言うにあたっての思考だったり、どんなニュアンスで伝えるべきなのかというのも考えるようになってきているので、表現力は豊かになってきたんじゃないかと思っています。

語学面だけでなく、人間面での成長もすごいですね!こっちに来て、新しく始めたことはありますか?

YouTubeを先月から始めました。

YouTubeを始めた理由は何だったんですか?

カナダの留学に対する情報量はかなり多いと思うんですけど、文字だけで見ても留学したい人がカナダに対するイメージがあまり湧かないと思いました。僕もあまりイメージが湧いていなかったし、カナダ=メープルシロップぐらいでした(笑)。そこで、カナダ=○○というのを映像で伝えられたらいいなと思って始めました。

YouTubeでは、どんなことを伝えているんですか?

サッカーだけじゃなくて、カナダの大学生の一日の流れだったり、地元の楽しみ方だったり、カナダ留学=こういう生活があるんだっていうのも伝えています。英語の字幕も付けているので英語の勉強にもなればいいなと思っています。

積極的に活動されているんですね。それでは最後にこれからの目標を教えてください!

卒業するのは大前提ですけど、卒業してからカナダに滞在するワークパーミットの申請とそのテストに通ること。それから、自分がやりたいアカデミーやそのほかの夢に向かって準備していきたいです。サッカー面に関してはこれまで失敗したことを活かしてプロになっていきたいと思っています!

<文・写真>佐藤 涼磨